屋根材にアスベストは含まれる?屋根塗装の代わりになる工法について解説

屋根材にアスベストは含まれる?屋根塗装の代わりになる工法について解説
屋根資材のスレート材製造には、かつてアスベストが使われていました。よく知られているように、アスベストは健康被害を引き起こす可能性のある物質です。これを遠ざけるため、アスベスト含有スレート材に対しては、屋根塗装はこれからだんだんと施せなくなっていくかも知れません。この屋根の家に住んでいる方のために、屋根塗料の作業がもたらすリスクと、別のリフォーム法について今回はまとめました。

アスベスト含有材に屋根塗装をすすめない理由

アスベストが含まれているとわかったら、屋根塗装はしない方がいい可能性があります。

2003年以前製造のスレート屋根材は要注意

スレート材は、いまも人気の屋根用建築資材です。ただ2003年以前は、アスベストが含まれるスレート材は一般に流通していました。2003年以前に建造された、スレート材使用の住宅に住んでいる方は、屋根の素材を調べてみる方がいいかも知れません。

家の設計図があれば、そこに屋根材について記載されている可能性があります。中古住宅にお住まいであれば、仲介をした不動産業者に問い合わせることで、建築に関する情報を得られるでしょう。またリフォーム業者に相談すれば、アスベスト含有かどうかの見分け方などについて、アドバイスをくれるはずです。

屋根塗装の工事でアスベスト飛散リスクが高まる

アスベストはたしかに危険な物質です。しかし屋根材としてスレート材のなかに固められている限りは、アスベストが周囲に健康被害を与えることはありません。アスベストの飛散リスクが高くなるのは、屋根塗装工事の一環として、屋根材に高圧洗浄が行われるときです。

高圧洗浄機による水圧はとても高いため、耐久性の限界に達してもろくなっているスレート材にこれを噴射すると、屋根材を壊すこともあります。こうなると、アスベストが空気中に飛散する可能性は少なくありません。つまり屋根塗装を行うことが、その家にお住まいのみなさま、近隣の方々、また作業スタッフの健康を脅かすことにつながります。

 

アスベストが含まれていても屋根塗装できるケース

アスベストが含まれているスレート材であっても、塗装をすることに問題のない屋根もあります。それは、屋根材に劣化がほぼ見られない場合です。雨の少ない環境下にあったり、適切な間隔で屋根塗装が行われたりしてきたスレート屋根には、こうしたケースも十分あり得ます。

しかしアスベスト含有スレート屋根材の耐久年数は約30年です。アスベスト含有のスレート材が流通したのは2003年までなので、もっとも新しい屋根であっても、すでに20年以上が経過していることになります。たとえいま屋根塗装ができたとしても、数年後に耐久年数の限界を迎える頃には、別のリフォームをすることになる可能性が高いでしょう。

 

アスベスト含有材におすすめする屋根塗装以外のリフォーム

屋根塗装ができない場合、どのようなリフォームをすればいいのかについてお伝えします。

カバー工法

カバー工法とは、いまの屋根のうえに防水シートを敷き、さらにうえから新しい屋根材で覆うリフォームのことです。アスベストが含まれるスレート材は屋根のうえに残りますが、それが健康に影響を与えることはありません。カバー工法を施すと、屋根が熱や雨音を遮る効果がそれまでよりも高くなります。また短い工期で完成するうえ、費用も比較的少なくて済むという点もこの工法のメリットでしょう。

カバー工法では、一般的に、軽くて耐久性に優れたガルバリウム鋼板という建築材で、古い屋根を覆います。さまざまなメーカーからガルバリウム鋼板の屋根材が販売されていて、平均的な耐久年数は25年から30年です。

葺き替え

葺き替えとは、もとの屋根を撤去し、新しい屋根を設置するリフォームのことです。この工法では、アスベスト含有の屋根材をすべて取り除くことになります。そのためリフォーム後は、不安をまったく感じることなく住人の方々は生活できるでしょう。

しかし葺き替えには、工期が長い、費用が高くなるなどのデメリットもあります。もとの屋根の撤去作業と古い資材の廃棄、そして新しい屋根の設置作業を、続けて行うことになるからです。さらにアスベストの撤去作業費用もそこに加算されます。もとの屋根の解体と廃棄は、専門の有資格者監督の下で行われるため、費用はどうしても高くなる傾向にあります。アスベスト含有スレート屋根の葺き替えをしたら、施工費が100万円以上になることは珍しくありません。

 

まとめ

アスベストが含まれたスレート屋根が使われている家は、いまでもたくさんあります。そろそろ屋根塗装をしようかと思っていたら、そのことを指摘され、屋根の新しいリフォーム法について悩んでいる方もいるでしょう。カバー工法と葺き替えには、それぞれメリットとデメリットがあります。予算やこれからのライフスタイルを踏まえつつ、信頼できる工務店やリフォーム業者に相談してふさわしい工法を選びましょう。

「株式会社東洋建匠」は東京都東村山市に本社をもち、外壁塗装、建物の防水工事やリフォームなどの業務を行っています。創業から20年以上、お客様第一主義と親身な対応をポリシーとし、安心かつ安全な施工で東京都の幅広いエリアで施工を行ってきました。アフターフォローも万全で、工事後には10年間有効の保証書をお渡ししています。保証期間内に問題がおきた場合は、無料で工事をいたします。アスベスト含有スレート屋根についてのリフォームなど、住まいのお悩みがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください。

 

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